俺は4時15分。

バッキー・イノウエとワイワイナワイモ。

大人という字はダサい。

古い仲間達と飲んでいた時に「そやけどライブもやっている店はええなあ」と俺が言うと、何人かの奴が意外なこというなあという顔をして俺を見た。 ライブハウスに行っていた俺は、いつの頃からかライブもある店に行くようになっていた。上等の酒やそこそこの…

水道屋の手元時代に俺は鍛えられた。

水道屋で手元をしていた頃、住み込みで働かせてもらっていた。親方宅の離れの二階のひと部屋で寝起きしていた。先輩の職人さんも何人かその離れで一緒だった。 朝6時頃に起きて裏の洗い場に下りて寒い中、凍るような水道で顔を洗ってから本家に行って親方や…

昼からの安酒場には、いい服を着ていこう。

最近、安い酒場がブームになっているようだ。安い酒場というかそんな店が流行るのは普通に考えれば当たり前のような気がするけれど、この頃の感じは社会ごと安い酒場に流れているような気がしてチョット俺の頭、いわゆるワイワイナワイモにハテナマークが出…

たまらんものが目白ギュウギュウ詰めの季節。

いよいよ十一月だ。だんだん寒くなるとともにたまらんものが目白押しになってやってくる。9月に入ってからはフグ屋が二三ヶ月ぶりに営業を再開したし、市場では安くて美味しい紅ズワイガニが手に入る。10月になれば牡蠣が出てきて行く店や飲む物を迷わせ、店…

閉店しても店はシアワセをくれている。

この春に京都の街の人間にとってはショックなことがあった。親しみやすい中華で愛されてきた河原町三条の「ハマムラ」が閉店したのだ。京都の中華の原点ともいわれた店であることとか河原町のかげりがどうとかではなく、子供の頃からよく通い大人になってか…

勘定で悩むことは正しい。

勘定で悩むことは正しい。 錦市場で京漬物専門店を営んでいることもあって商品の価格と毎日必死で向き合っているが、奥が深すぎて途中で考えることをやめたりしてしまうのが現実だ。 例えば野菜の持ち味を活かして素朴に漬け込む壬生菜の浅漬などの価格は設…

笑うことが、面白くない。

笑うことが、面白くない。 最近、笑うことが面白くない。どうなっているんだろう。 以前は(今でもだが)ザ・ぼんちのおさむちゃんが出てくるだけでなんだか腹の底からおもしろくておかしくて、笑い過ぎてほんまにアゴがはずれそうになるので笑いを堪えるの…

ゴトウゆうぞうと、裏寺百練の広報担当。

少し前に発売になった、ゴトウゆうぞうのレコードのチラシに書かせてもらった文章です。チラシの文字が小さすぎたので掲載させてもらいました。あの人は何ていう生き物なんでしょう。 大人になったらなんでも好きなことができると思っていた。駄菓子屋でおば…

バッカスの福音書。

バッカスの福音書。 十代の頃に雑誌か作家のコラムか何かで「酒は人間関係の潤滑油だ」と書いてあったがそれから約四十年飲み続けて思うのは、そんな風な使い方をすると酒が怒るということだ。酒は道具ではない、酒は人と街に流れる愛のさざ波。様々なものに…

チマチマしたことがご馳走の基本。

少し前に漬物屋の店頭で古漬を何種類か買われたご年配のお客様が、「こないだどこかの新聞で古漬の値段の漬け方が難しいて書いてあったで」と言われた。また常連さんのおばあさんからは、「あんた、古漬は安なかったらあかんて新聞に書いてはったで安して」…

ポキートとナットキングコール。

ポキート、ポキート、ポキートヨーーーーという歌があったと思う と、ゆうべ河原町のポキートという店で何度もマスターにのたうちまわっていた。この写真はポキートのマスター。俺が演出させてもらった。彼はどんな酒でもいくらでも飲めるタイプのいい男。ず…

あー、ピンクの電話よ、あなたは何を。

昨日、好きなバーに行った。でもそのバーの正式な名前は、バー・セブンか、バー・セブンセブンか、セブン&セブン バー、だったかいつもわからなくなる。押小路柳馬場の路面店だ。ふと気がつくとここにもピンクの電話があった。俺はジッと見つめた。ピンクの…

座布団がはみ出たカバンを持つ男。

とても悩んでいることがある。カバンの中に座布団を入れるかどうか悩んでいるのだ。座布団といっても笑点で使われているようなものではないし、街で「お、今のおもろかったし一枚な」という使い方をするわけでもない。自分で使うのだ。居酒屋や食堂でカバン…

スパイはピンク電話を指定する。

今日のお昼ごはん、友達の会社のまかないランチをご馳走になった。俺はウーカンカンとココロの救急車のサイレンが鳴りそうなほどうれしかったが、ただニコニコしているだけで走り回るのはやめた。まかないをいただけるというのは仲間扱いしてもらっているこ…

曲に因果はないけれど、また因果にするだろう。

ふと見上げれば、裏寺のベニヤな居酒屋でT~REXがかかっている。この曲はなんていうんだったかなと思っているうちに口ずさんだりして、この曲を聞いていた頃のことを思い出そうとして思い出せず、曲が終わってしまった。こんな時によく思うのは、曲に悪気は…

カニが好きな理由は、俺がイカだからではない。

俺はカニが好きである。コッペ、松葉、ワタリ、毛ガニもタラバも好きである。特にコッペ、ワタリが大好きだ。そろそろワタリがでてきた。ちょっと裏寺でつまんだ今、俺はついにわかった。なぜ俺がカニを好きなのか。俺がイカだからではない。俺はほじくるの…

ノイリーズとゴトウゆうぞう。

ゴトウゆうぞうさんの新しいアルバムが8月にリリースされた。リリースという言葉がどうもひっかかるが、楽しみにしていたのでとにかく聞いた。すると1発目にやられた。マイルスもコルトレーンもプリンスもあいつもこいつも喜んでいると思う。そしてそのC…

杉樽の箍(タガ)が俺に囁いた。

こないだから漬物屋のオヤジとして漬物屋のホームページhttp://www.takakuraya.jpにコラムを書き始めた。一話目は、真夏の胡瓜は食卓ですぐになくなるということを書いた。春やら秋と比べたら一瞬で胡瓜のヌカ漬はなくなる。二話目は、農家から届く野菜の箱…

海のない街での青春。

海を見る機会があると海に引き込まれる。わかりにくいな。海を見ると、あー海だ、と思うと同時になにも考えられなくなってしまっていた。海のない青春。今月号のミーツリージヨナルにそんなことを書いた。海のない街での青春。その1。 生まれた時から55年…

デトロイトタイガースと木屋町アルペジオ。

なんだか最近アルペジオがデトロイトタイガースになっている。サイヤング賞がトリオでいるチームだ。バーランダー、シャーザー、プライスがいるアルペジオ。木屋町の苦労人と、ジャックのケン、モアイ、の3人だ。そしてカウンターの客席側にはカブレラやジ…

餃子の王将と俺。

餃子の王将がジャストサイズとかいって餃子半人前やレバニラ半人前や天津飯半人前を少し前から始めた。これがきついボールになっている。たまらない。ほんまにええとこついてきた。俺が高校の頃に通学途中の四条大橋で餃子のただ券を配ってた。もらったただ…

加藤とSOHO。

ツレが出ているとうれしい。しかも二人同時に。身内びいきなのではない、おまけが出てきたようにうれしいのだ。このミーツリージヨナルというこの雑誌ができたときから俺はこの雑誌とこれを作る人達に世話になっている。けれどももっと狂って欲しい。アレク…

転勤するワイワイナワイモ。

通信社の仲間がまた転勤で本社に戻ることになって最後にチョット飲んだ。取材かなんかで初めて会って、しばらくしてチョット飲んだ時から仲間になった。というかその時に、あー、この人は昔から一緒だった、と思った。それから数年経っていろいろあって今日…

マンモス西が俺に刺さっている。

先週に新聞販売所から配達された週刊あしたのジョーを読んでいたらついに出てきた名場面。マンモス西が夜中にジムを抜け出して屋台のうどんを食いに行くあのシーンだ。ちょうど力石徹が地獄のような減量をしている最中で矢吹が吐いたセリフがグサっとくる。…

歌と世代とスナックと。

チョット大きいめのスナックでお客さんがそれぞれに歌を歌っている。俺より少し若い世代のサラリーマン風な人がサザンを歌っている。その後輩らしき人がミスチルを歌った。俺のツレは柳ジョージを歌った。そしてお客さんで一番若そうな人が歌った歌は俺が聞…

祇園祭の神輿は夕方から始まるのだ。

今月発売されているダンチュウのコラムに祇園祭のことを書かせてもらった。〆切が祭の始まる前なのでカメラマンの打田さんと相談して去年の神幸祭を撮ってもらった。四条花見小路を下がっていく初日の一番艶っぽい担ぎ場の写真。さすがにええ写真だ。打田さ…

グランドファンクとおっさんとバイトの学生さん。

ゆうべの百練聞いて語る祭は、グランドファンクレイルロードだった。音響がいいとかレコード(といってもCD)がレアだとか何もない。プレイヤーはCDウォークマンのようなものだし、スピーカーも有線放送につけてもらったものを使ってるし、司会がいるわけでも…

走りの遅いロッベン。

今度はバーテンダーの修業をさせてもらうことになった。思えば意外にもバーで働いたことがない。ロック酒場のような店のカウンターで働いたというか無理くり働かされたことはあるが、バーでグラスを磨いたことはない。なんだか見たこともないものがみえる気…

見逃せない戦いばかりだ

ワールドカップ。俺はようやくこのタイトルの凄さがわかってきた。もっと前からワールドカップを知っとけばよかった。

岸和田がまた近くなった。

こないだ、岸和田の酒屋がワインバーを岸和田の五軒屋町で始めたというのでチョット行ってみた。その男が、行きがかりじょう始めたというから居抜き適当系を思ってたら、意外にもちゃんとしていた。まあ、酒はうまいもんがあっても驚かない、その酒のアテが…