俺は4時15分。

バッキー・イノウエとワイワイナワイモ。

なぜ踊らない、イノウエ。街のカーロス・リベラよ。

錦市場でお客様とやりとりをしていると、

これでいいのかなあと、ふと手を止めてしまうことがある。

お漬物を買っていただくことにプラスして

お話したり歌ったり踊ったりなぜ俺はしないんだと考えてしまう。


こんなにたくさんの人たちが店の前を通られる時に

必ず、チラッとでも店を見てくれる。

こんなにシアワセなことはないだろう。

うちの店が劇場だとしたら毎日、数千人の方が見てくれる。


イノウエ、どうしたんだ。

若い頃はそんな時、いきなり企画書を書きまくって走りまわったじゃないか。

もっと変化をしてたじゃないか。

年齢のせいにするなよ、イノウエ。


年齢とともに変化に億劫になることは実感しているが

それでも、それではつまらんぜよ。

なんで、ぜよ、なんだかわからないが、チョットやろうじゃないか、イノウエ。

街のカーロス・リベラなんだろ。まだホセとは戦ってねえ。

さあ、いこうぜ。